もっと知りたい「今週のキーワード」
マンションのポンプ 給水ポンプの寿命 給水ポンプ種類 給水ポンプの選び方
公開日:2023/08/06

マンションの水道設備は、マンションの規模や給水方式などによりさまざまな種類のポンプが利用されており用途は多岐にわたります。「動いて当たり前」のインフラですが、トラブルが多い設備の一つでもあります。
通常ポンプは居住者には見えない場所に設置しており、修理や交換などは基本的に専門的な技術を持つ工事業者に任せるのが一般的ですが、居住者(特に設備の担当者)がポンプに関する最低限の知識を持つことで、工事業者との円滑なコミュニケーションも可能になり品質の高い工事が行なうことができます。
目次
◯マンションインフラの「要」である給水ポンプの適正な交換時期はいつなのか?
◯マンションに合ったポンプを選択するためには、「何を基準」に選べばいいの?
◯マンション・ビルで利用されているポンプには「どんなメーカー」があるの?
今週のもっと知りタイム
給水ポンプが故障したとき、工事や機器選定は業者に「お任せ」でよいの?
マンションインフラの「要」である給水ポンプの適正な交換時期はいつなのか?
給水ポンプは最も重要なマンション設備のひとつ
マンションの給水設備を人間でたとえると、水道管が「血管」、給水ポンプは「心臓」にあたります。
その心臓の動きが悪かったり止まってしまうと住環境の大きな問題に発展しますので、マンション管理のなかでも「ポンプ」の管理・監視はトラブルを未然に防ぐための重要な項目です。
給水ポンプの寿命は?
給水ポンプは、一般的に5年~8年程度で分解整備(オーバーホール)を行います。給水ポンプを分解し、埃や錆を取り除きます。また、消耗品であるベアリングやメカニカルシールなどを交換し、給水ポンプをできるだけ長く使えるようにします。
給水装置全体(給水ポンプ・附帯機器類)では、概ね14年~18年で取り替え(更新)となります。揚水ポンプ・加圧給水ポンプなど、ポンプの種類や使用頻度により更新周期は異なります。
マンションに合ったポンプを選択するためには、何を基準に選べばいいの?
ポンプの型を決める前に、まず給水方式を「そのまま維持する」のか「直結方式」に変更するかの判断をします。そして、その給水方式に合ったポンプを選んでいきますが、専門家と相談する際、下図のチェック項目を参考にしてみて下さい。
マンション・ビルで利用されているポンプは「どんなメーカー」があるの?
主に3社あります。
故障による更新をする場合、基本的には同じメーカーの同等性能機種を選ぶことになります。交換のタイミングや工事業者の考え方によっては、別メーカーや新型などの機種を提案してくる場合もあります。在庫状況などにより安く提供ができる機種があるためです。新商品の情報や工事業者の提案や見積りの根拠をよく確認してから、機種の選択をしましょう。
★マンションポンプ工事の事例
★★★もっと知りタイム★★★
給水ポンプが故障したとき、工事や機器選定は業者に「お任せ」でよいの?


たまたま貴方が理事になったタイミングで、マンションのポンプが故障したらどうしますか?
管理会社の担当者に「とにかく、生活に支障のない形で『早く』解決して欲しい」と依頼をして、設備のことはよく分からないから『あとはお任せします』ということになるのではないでしょうか?
しかし、例えば個人で所有している車が故障した時に、車のディラーを呼んで、『とにかく車がないと困るので、お任せします。車種はなんでもよいから早く持ってきて』とはならないと思います。
やはり新車を買う前に修理したほうがよいか、また買うとしたら、排気量や性能・価格などを検討するはずです。街の中を買い物で乗り回すために、4WDの大型車は必要ありませんよね。
マンション管理会社が提案してきたポンプが、お住まいのマンションに合っているものなのかを、判断できる「最低限の理解ができる知識」は持っておくことで、質の高いマンションの維持管理ができるのではないでしょうか。
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