マンション排水設備の仕組み 排水トラブル 排水ポンプ種類 排水ポンプの寿命 排水ポンプの交換

公開日:2023年08月14日

マンションにお住まいの皆さんは、生活排水がどのような経路をたどり処理をされるのかご存知ですか?

生活する上で特に問題がなければ考える機会も少ないと思いますが、いざトラブルが起きると生活環境に影響する大きな問題になります。

管理組合やマンションのオーナーさんは、マンションの排水設備について。最低限の知識をもつことでトラブル時の対応がスムーズになるだけではなく、事故を未然に防ぐことができます。

マンション排水設備の仕組みはどうなっているの?

3種類の「(生活)排水」と2種類の「排水経路」がある

マンションの「排水設備」は、給水設備と同様に生活の基本となる重要なインフラです。断水などの給水トラブルは、貯水や水の購入など各家庭の対応により一時的に対応できるケースもありますが、排水の事故やトラブルは全世帯に関わるマンション全体の大きな問題となります。

では、マンションの排水設備はどのような仕組みになっているのでしょうか。

生活排水の種類は「トイレの汚水」「キッチン・洗面所・浴室の雑排水」「雨水」と主に3つあり、それぞれ異なる排水経路で処理をされています。

排水は立地環境や設計により

①そのまま「下水本管」へ放出する
②「水槽」に溜めた後、汲み上げて流す

の2系統で処理される
通常基本的にどの「排水」も、排水管を通って「自然落下」によりマンション敷地内から下水本管に放出されます。

しかし道路に埋設されている下水本管よりも、建物の土地自体や汚水管が低い位置に設置されている場合は、一度汚水を汚水槽に溜めて排水ポンプで汲み上げて下水管などに流す方法がとられています。マンションやビルの地下に設置されている排水用の水槽を「ビルピット」とよることがあります。

(引用資料)
https://www.gesui.metro.tokyo.lg.jp/contractor/pdf/41ccb1e759ec246374824ae10331a7e92a70595a.pdf

マンション排水ポンプの「役割」「種類」「仕組み」は?

排水ポンプは、地下に設置された「汚水槽」または「雨水貯水槽」に溜められた排水を汲み上げて下水本管に送る役割をしています。

呼び方は色々ありますが、水槽に沈めて使うため「水中ポンプ」と呼んだり、水を高いところへ汲み上げるため「揚水ポンプ」と呼ぶこともあります。

ポンプの種類も汲み上げる汚水の種類や量、また専門的には動力源や構造などの仕様によって様々な種類があり、工事業者から助言を受けて、適切な用途で利用します。

当然のことながら「雨水」など比較的異物や固形物のない排水に利用されるポンプと、汚水を前提として作られているポンプでは、材質や性能が全くことなります。汚水用では、吸い上げる口に「ストレーナー」(メッシュ状のフィルター)があり、「インペラー(羽根車)」と呼ばれる固形物を細断する一種のカッターも備えられています。

排水ポンプの「寿命」は?メンテナンスや交換はどのように進めるの?

排水ポンプの寿命は?

汚水ポンプの目安の寿命は約7年~10年ぐらいと考えてよいでしょう。地上に設置されているポンプと比べると、常に水に浸かっているため劣化は早いです。
またポンプの種類や使用頻度、メンテナンスの状況によりその耐用年数は大きく変わります。

排水が止まらないようにするために

排水ポンプはマンションの排水が止まらないようにするために、2台1組の体制で動かすことが国土交通省によっても義務付けられています。

また一般的な水中ポンプは、2台の子機と親機が交互に稼働する仕組みになっており、寿命を伸ばす効果とともに、片方が故障した際のバックアップとして機能します。

排水ポンプは、普段見えないところに設置していますので、トラブルを予防するためには故障前の「点検」と「整備」が大きなポイントとなります。

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マンション排水設備と異常気象による大雨被害

豪雨による高層マンションの冠水被害は記憶に新しいですが、あの状況をみて「うちのマンションは大丈夫かな?」と不安に感じた方は多いのではないでしょうか?

地下駐車場を設備しているマンションは、大雨などを想定して地下に「排水ピット」と呼ばれる「排水タンク」が設備されています。当然、そのピットに溜まった雨水などを排水本管に汲み上げるために排水ポンプも利用されています。

想定外の災害の場合は保険などの関係もあるので一概には言えませんが、排水ポンプの故障が原因で床上浸水や駐車している車への水害事故に至った場合、排水ポンプの適切なメンテナンスを怠ったとして、オーナーや管理組合の責任が問われるケースもありますので、十分な注意が必要です。

排水スピードが1台で間に合わない時のために2台同時に稼働する機種もありますので、故障時の対応だけではなく排水能力の確認など、平時よりポンプ性能の確認も必要だといえるでしょう。

参考記事https://www.mlit.go.jp/chosahokoku/h23giken/program/kadai/pdf/ippan/ippan1-07.pdf

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