給水ポンプのエラーコード一覧|表示されたときの対処法と交換の目安を解説

公開日: 2026/09/29  / 更新日: 2026/10/01

給水ポンプのエラーコード一覧|表示されたときの対処法と交換の目安を解説

給水ポンプにエラーコードが表示されると、故障や断水につながるのではないかと不安になる管理担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、エラーコードの意味や対処方法は、メーカーや型式によって異なります。
本記事では、メーカー別の代表的なエラーコードとその意味、エラーが表示された際の対処方法、修理・交換を判断する際のポイントを解説します。

アイコンこの記事のポイント

【給水ポンプとは?】

給水ポンプとは、マンションの各住戸に必要な水圧で水を送るための設備です。
加圧給水方式や増圧給水方式など、建物の規模や設計によって採用されている方式が異なり、住民の日常生活を支える重要な役割を担っています。

【エラーコードは異常を知らせる重要なサイン】

給水ポンプのエラーコードは、水圧異常やセンサー異常、電気系統の不具合など、設備に生じたさまざまな異常を知らせる表示です。
以前は異音などを手掛かりに故障を推測することもありましたが、現在はエラー表示によって異常にいち早く気づけるようになっています。

【エラーコードの意味は、メーカーや型式によって異なる】

同じエラーコードでも、メーカーやシリーズ、型式によって意味が異なる場合があります。
エラーが表示された際は、コードの内容だけでなく、ポンプ本体や制御盤に記載された型式もあわせて確認することが重要です。

【エラーが出ても、必ずしもポンプ本体の交換が必要とは限らない】

エラーコードは異常を把握する手掛かりであり、必ずしもポンプ本体の故障を意味するわけではありません。
原因によっては部品の修理や交換で対応できる場合もあり、まずは原因を調査し、設備の状態を確認することが大切です。

【修理と交換は、原因・使用年数・部品供給状況などを踏まえて判断する】

修理か交換かは、故障の原因だけでなく、使用年数、部品の供給状況、修理費用と交換費用の比較、過去の故障・再発状況など、複数の観点から総合的に判断することが重要です。
目先の対応だけでなく、今後の維持管理も見際えて検討しましょう。

給水ポンプにエラーコードが表示された!

マンションの給水ポンプで異常が発生すると、制御盤にエラーコードが表示されることがあります。
エラーコードは、設備の異常にいち早く気づくための重要な手掛かりです。
ただし、コードが表示された経緯や意味は一様ではなく、正しく理解したうえで対応することが求められます。
ここでは、エラーコードの基本的な役割と、エラー表示が普及する以前の故障発見の方法について紹介します。

給水ポンプのエラーコードとは?

給水ポンプのエラーコードとは、ポンプの制御盤などに表示される、異常や運転状態を知らせる表示のことです。
検知する異常の種類はさまざまで、水圧の異常、ポンプの運転不良、電気系統のトラブル、各種センサーの異常など、多岐にわたります。

エラーコードは、異常の原因を特定するための手掛かりにはなりますが、表示されたコードだけで故障箇所や修理方法を断定できるわけではありません。
同じコードであっても、実際の原因は設備の状況によって異なることがあります。

また、機種によってエラー表示の内容や対応方法は異なるため、実際に対処する際は、ポンプに付属する取扱説明書などで詳細を確認する必要があります。

エラーコードが無かった頃、故障はどうやって分かった?

サンコウ設備がこれまで対応してきた現場のなかには、エラーコードが搭載されていない古い設備も少なくありません。
こうした設備では、ポンプから聞こえる異音や「ガタガタ」といった音が発生した段階で相談を受ける場合もあれば、ポンプが突然停止し、水が出なくなってから初めて相談を受けるということもありました。

エラーコードの登場によって、異常を把握するための手掛かりは以前より増えたといえます。
しかし、エラーコードが表示されれば、すべての故障を事前に検知できるというわけではありません。
エラー表示以外にも、異音や水圧の変化など、設備の異常を示すサインには引き続き注意を払うことが大切です。

エラーコードはメーカーや型式によって異なる

給水ポンプのエラーコードは、同じ表示であっても、メーカーやシリーズ、型式によって意味が異なる場合があります。
そのため、エラーコードを確認する際は、メーカー名だけでなく、ポンプ本体や制御盤に記載されている型式もあわせて確認する必要があります。

次の章では、メーカー別に代表的なエラーコードを紹介します。

【メーカー別】給水ポンプの主要エラーコード一覧

給水ポンプのエラーコードは、メーカーや機種によって表示内容が異なります。
ここでは、荏原製作所・川本製作所・テラルの3社について、代表的なエラーコードを紹介します。
なお、発生頻度に関する公的なデータはないため、「よく発生するエラー」ではなく、管理担当者が異常の内容を把握する手掛かりとなる代表的なコードとしてご覧ください。
実際の対応にあたっては、必ずお使いの機種の取扱説明書をあわせてご確認ください。

荏原製作所の給水ポンプ|主要エラーコード一覧

荏原製作所の給水ポンプ・給水装置(フレッシャーシリーズなど)では、機種によってF番号またはE番号のエラーコードが表示されます。
代表的なコードは以下のとおりです。

エラー異常内容
F01 / F02過負荷
F23 / F24過熱
F16始動頻度過多
F17圧力センサー異常
F18 / F19温度センサー異常
F21 / F22フロースイッチ異常
※E01インバータトリップ
※E02漏電
※E03吐出し圧力低下
※E04ポンプ過熱
※E05温度センサ異常
※E06フローSW異常
※E07インバータ通信異常
E09CPU異常
E10内部設定異常
E11吐出し圧力センサ異常
E13満水
E14減水
E15枯水
E16電極異常
E17始動頻度異常
E18圧力タンク封入圧異常
E19サンプリングデータ異常
E20インターロック
※E20個別インターロック
E21逆流防止装置漏水
E24高置水槽満水
E25高置水槽減水
E26遠方監視器通信異常
E29表示器-遠方監視器間通信異常(遠方監視器が検出)
※E30インバータセットアップ異常
※E35過負荷
※E36SSCオープン
※E37SSCショート
E38逆相
※E39欠相
E45表示基板-制御基板間 通信異常
E47表示器-遠方監視器間通信異常(表示器が検出)
E48表示基板-NFC基板間 通信異常
E49薬液槽減水
E-1No1故障
E-2No2故障
E-3減 水(渇水)
E-4満水
E-5始動頻度異常 センサー異常
E-6逆相

※にはポンプ号機が入り、対象ポンプを示します。
これらはあくまで代表例であり、実際にはより多くのエラーコードが機種ごとに設定されています。
お使いの製品の型式を確認したうえで、荏原製作所の取扱説明書ダウンロードサイトで詳細をご確認いただくことをおすすめします。

川本製作所の給水ポンプ|主要エラーコード一覧

ここではKFE型のエラーコードを紹介します。
型番によって異なります。
川本製作所の給水ポンプ・給水ユニットでは、以下のようなエラーコードが代表的です。

エラー異常内容
StOP停電
PEd吐出し圧力発信器異常
FOP外部割込
CPE制御基板異常
r-Er8遠方監視装置通信異常
b-Er8BLE通信異常
Etq地震緊急停止
※-HdL吐出し圧力低下
※-ELb漏電
※-Er8インバータ通信異常
制御盤内漏電しゃ断器「切」制御盤内漏電しゃ断器「切」
※-OC1 / ※-OC2 / ※-OC3過電流
※-OU1 / ※-OU2 / ※-OU3過電圧
※-LU不足電圧
※-OPL出力欠相
※-OH1インバータ異常温度上昇
※-OLU過負荷
※-Er1電子サーマル
※-Er1メモリーエラー
※-Er3CPUエラー
※-Erd脱調検出
※-ErF不足電圧時データセーブエラー

※実際のエラーコードは機種・シリーズによって細かく異なります。
詳細な意味や対処方法は、お使いの機種の取扱説明書、または川本製作所へ直接ご確認ください。
※にはポンプ号機が入り、対象ポンプを示します。

テラルの給水ポンプ|主要エラーコード一覧

テラルの給水ユニットでは、以下のようなエラーコードが代表的です。

エラー内容
E001 / E002受水槽満水 / 高置水槽満水
E003空転防止
E004受水槽電極異常 / 高置水槽電極異常
E006起動頻度異常
E008漏水
E009吸込圧力低下
E051圧力発信器1異常
E052圧力発信器2異常
E070制御盤高温
E080EEPROMエラー
E※01過負荷
E※02吐出圧力異常低下
E※03漏電
E※04高温
E※05フロースイッチ異常
E※11過電流
E※12過電圧
E※14ストール防止
E※15インバータ過負荷
E※16出力欠相
E※17インバータ過熱
E※18通信異常
E※19インバータトラブル1
E※20インバータトラブル2
01受水槽満水
02受水槽減水
03空転防止
04頻度異常
05圧力発信器異常
06電極異常
※1n号サーマルトリップ
※3n号異常低圧 / n号漏電
※4n号高温
※6※号フロースイッチ異常

※にはポンプ号機が入り、対象ポンプを示します。
こちらも代表例であり、実際のコード体系は機種ごとに異なります。
詳細はテラルの取扱説明書、またはメーカーへの問い合わせでご確認ください。

給水ポンプのエラーコードが出たらどう対処する?

給水ポンプにエラーコードが表示されたとき、管理担当者がまず行うべきなのは、状況を整理して記録することです。
原因の特定や修理・交換の判断は専門業者が行いますが、問い合わせの際に必要な情報をあらかじめ整理しておくことで、状況が伝わりやすくなり、対応もスムーズに進みます。
ここでは、エラーコードが表示された際に確認しておきたい4つのポイントを紹介します。

①エラーコードの内容を確認する

まずは、制御盤に表示されているエラーコードやメッセージを確認しましょう。
可能であれば、表示画面をスマートフォンなどで写真に撮っておくと、後から正確に伝えることができます。

メーカーの取扱説明書や公式FAQが手元にあれば、表示されたコードの意味を確認しておくとよいでしょう。
ただし、表示内容だけで原因を断定するのは避け、判断に迷う場合は設備業者に確認することをおすすめします。

②ポンプの型式・製造年などを確認する

次に、ポンプ本体や制御盤に貼られている銘板・ラベルから、メーカー名、型式、製造番号などを確認しておきましょう。

同じエラーコードでも、型式によって意味や対処方法が異なる場合があるため、問い合わせの際には型式を伝えることが重要です。
ただし、確認の際に無理にカバーを開けたり、電気部品に触れたりするのは危険です。
あくまで外側から安全に確認できる範囲にとどめてください。

③給水の状態や異常が発生した時期を確認する

エラーがいつから表示されているのかも、あわせて確認しておきましょう。
あわせて、水が出ない、水圧が弱い、給水が不安定といった症状が出ていないかも確認してください。

普段と異なる異音や振動があれば、それも記録しておくと参考情報になります。
現在の給水状況によって対応の緊急性は変わってくるため、分かる範囲で状況を整理しておくことが大切です。

④メーカーまたは専門業者へ相談する

必要な情報を整理したら、メーカーまたは管理会社や設備管理を担当する業者など、建物の管理窓口へ相談しましょう。
その際、エラーコード、型式、発生時期、給水状況などを伝えると、状況が正確に伝わりやすくなります。

自己判断でエラーを繰り返しリセットしたり、設備を分解したりすることは避け、取扱説明書の案内や専門業者の指示に従うようにしてください。
また、断水など給水に影響が出ている場合は、その状況を速やかに伝えることが重要です。

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給水ポンプはエラーが出たら交換?修理?

給水ポンプにエラーコードが表示された場合、必ずしもポンプ本体の交換が必要になるわけではありません。
実際にどちらを選ぶべきかは、故障の原因や使用年数、部品の供給状況、修理費用などを踏まえて判断することになります。
ここでは、サンコウ設備がこれまでの現場対応で積み重ねてきた知見をもとに、修理・交換を判断する際の考え方を紹介します。

エラーが出ても、必ず交換になるわけではない

エラーコードは、設備の異常を把握するための手掛かりであり、表示されたからといって、必ずしもポンプ本体の故障を意味するわけではありません。
原因によっては、特定の部品の修理や交換で対応できる場合もあります。

そのため、エラーが表示された際にまず必要なのは、エラーの原因を調査し、設備の状態を確認することです。
原因を特定しないまま交換を決めてしまうと、必要以上の対応になってしまう可能性もあります。

使用年数が長いポンプは、交換した方がよいケースもある

サンコウ設備がこれまで対応してきた現場では、耐用年数を超えて使用している設備は、修理よりも交換した方が結果的に費用を抑えられるケースが多く見られるとのことです。

古いポンプは、修理に必要な部品そのものの供給が終了していることがあり、修理をしたくてもできない、という状況が生じる場合もあります。
そのため、修理費用と交換費用を単純に比較するだけでなく、新しい設備に更新した場合の今後の維持管理まで含めて検討することが重要です。

一方で、たとえば工事直後に生じた不具合など、状況によっては修理や原因調査を優先した方がよいケースもあります。
「古いポンプは必ず交換すべき」と一律に判断できるものではなく、設備の状態や原因によって適切な対応は異なります。

修理と交換を判断するときの確認ポイント

修理・交換を検討する際は、以下のような項目を確認しておくとよいでしょう。

確認項目判断のポイント
使用年数・劣化状況設備全体の更新を検討する材料になる
故障箇所・原因部品交換などで対応できるか判断する
部品の供給状況修理対応が可能かどうかに関わる
修理費用と交換費用費用面から比較する
過去の故障・再発状況継続使用のリスクを検討する

これらを総合的に確認したうえで、修理と交換のどちらが適切かを判断することが、結果的に無駄のない対応につながります。

給水ポンプの交換を検討する目安は?

給水ポンプの交換を検討する際は、エラーコードの表示だけでなく、使用年数や故障の再発状況、給水への影響なども判断材料になります。
使用年数だけで一律に交換を決めるのではなく、設備の状態や点検結果を踏まえて検討することが大切です。

ポンプが長期間使用されている

使用年数が長い設備は、内部部品の劣化が進んでいる可能性があるほか、修理に必要な部品の供給状況も確認しておく必要があります。
ただし、使用年数だけを基準に交換を決めるのではなく、実際の設備の状態やメーカーからの情報、修理にかかる費用なども踏まえて検討することが重要です。

エラーが繰り返し発生している

一度エラー表示が消えたとしても、原因そのものが解消しているとは限りません。
エラーが繰り返し発生する場合は、根本的な原因が残っている可能性があるため、原因を調査したうえで、修理・交換のいずれが適切かを検討する必要があります。

断水など給水への影響が出ている

水が出ない、水圧が弱いなど、実際の給水に影響が出ている場合は、速やかに管理会社や設備業者へ相談しましょう。
なお、複数台のポンプで構成された設備では、一部に異常が発生しても給水が継続する場合がありますが、これは設備構成や運転方式によって異なるため、一概にはいえません。

【まとめ】給水ポンプの交換・更新はサンコウ設備へ

給水ポンプのエラーコードは、設備の異常を把握するための重要な手掛かりです。
ただし、コードの意味はメーカーや型式によって異なるため、表示内容だけで原因を断定することはできません。
エラーが表示された際は、コード・型式・発生時期・給水状況などを整理しておくことが、スムーズな対応につながります。

また、修理か交換かは、故障の原因、使用年数、部品供給状況、費用などを総合的に踏まえて判断することが大切です。

給水ポンプの修理・交換・更新に関するご相談は、サンコウ設備までお気軽にお問い合わせください。
エラーコードの内容や設備の状況をお伺いしたうえで、適切な対応方法をご提案いたします。

給水ポンプのエラーコードが出たときのよくある質問

Q エラーコードが出たら自分でリセットしてもいい?
A

エラーコードへの対応方法は、機種やエラーの原因によって異なります。
原因を確認しないまま繰り返しリセットしてしまうと、異常を見逃したまま設備を使い続けることにもなりかねません。
リセットする際は、取扱説明書の案内に従うか、専門業者の指示を仰ぐようにしましょう。

Q エラーコードが消えたら、そのまま使っても大丈夫?
A

エラー表示が消えたとしても、原因そのものが解消しているとは限りません。
一時的に表示が消えているだけで、根本的な問題が残っているケースもあります。
再発の有無や給水状況を引き続き確認し、気になる点があれば設備業者に点検を依頼することをおすすめします。

Q エラーコードが出たらポンプの交換が必要?
A

エラーコードが表示されたからといって、必ずしもポンプ本体の交換が必要になるわけではありません。
故障の原因や使用年数、部品の供給状況、修理費用と交換費用の比較などを踏まえたうえで、適切な対応を判断することが大切です。

この記事の監修者
株式会社サンコウ設備 代表取締役 浅川 浩一
株式会社サンコウ設備 代表取締役 浅川 浩一

平成7年の設立以来、30年にわたり給排水設備を中心としたインフラ工事に携わる。
これまでに30,000件以上の工事実績を持ち、現場で積み上げた確かなノウハウが強み。

大手建築会社などの仲介業者を通さず、自社で直接ご提案から施工までを行う「工事直販」のスタイルにこだわり、多くの管理組合様やビルオーナー様から厚い信頼を寄せていただいている。

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