Weekly Column

マンションの水道設備を「もっと知りタイム」

もっと知りたい「今週のキーワード」

マンション管理組合 理事会 輪番制 コミュニティ運営 IT利用

公開日:2023/10/02

マンション管理組合は、住環境の整備だけではなく、マンションというひとつのコミュニティを運営していく上で重要な役割を果たします。
経験された方はお分かりだと思いますが、マンションにはそれぞれの生活背景や事情、また様々なキャラクターの人々が生活しており、それを「住民の総意」としてまとめるのは大変難しい事です。
管理組合はマンションの「意思決定機関」としてだけではなく、積極的な「調整機関」としての役割を果たすことが、多くの住民にとって快適なマンション生活を送るポイントとなります。

目次

◯そもそもマンション「管理組合」の役割ってなに?
◯住民のためになる管理組合と、機能していない管理組合の違いはどこにあるの?
◯マンション管理組合にも運営状況の「評価」があるって本当?

今週のもっと知りタイム

ITを活用した管理組合の積極的な運営を

そもそもマンション「管理組合」の役割ってなに?

マンションに居住することが決まれば、ほとんどの場合契約時に「管理組合」に加入が義務付けられています。そしてそれぞれのマンションの組合には「管理規約」があり、いわばそのマンション「法律」とも言える項目が記載されています。

 

「管理規約」は、住民がそれを遵守することで、
◯(お互いが)快適な住環境が維持される
◯資産価値が守られる
◯住民同士の円滑な関係性が保たれる
などを目的に作成されていますが、皆さん普段はほとんど気にせずに生活をしていると思います。

お住まいのマンションの規約も、何か問題が起きる前に一度確認しておく必要があるかも知れません。

 

住民のためになる管理組合と、機能していない管理組合の違いはどこにあるの?

管理組合にも「質」がある?

マンション設備のコンサルタントをしている方によると、「管理組合にも『質』や『性格』があって、うまく機能しているマンションは予算の使い方も上手ですし、住民が快適な生活が送ることができている」傾向にあるとのことです。

理事がリーダーシップを発揮して、組合と住民が一体となってスムーズな管理運営を行っているマンションは、トラブルの解決や住環境の整備がうまくいく傾向にあります。

一方理事のなり手がいなく組織が機能していない管理組合のマンションでは、予算が効果的に使えず住民の間で不満が溜まったり、住民同士のトラブルも円滑に解決できず結果として住環境の悪化につながることもあるようです。

 

「輪番制」のメリットとデメリット

管理組合の「質」を決める役割を担う理事は、基本的には「輪番制」のマンションが多いのですが、その「輪番制」にはメリット・デメリットの両面あります。

 

まずメリットとしては、順番に全ての住民に担当が回ってくるので情報が満遍なく共有でき、組合運営に透明性が担保される点です。
これは輪番制の最も大きなメリットで、予算の使い方や修繕計画などの情報が広く知れわたると同時に、マンション運営に対する責任感も全ての住民で共有することができます。

一方でデメリットとしては、管理費を使い建築や設備の工事をする際、管理会社や業者との折衝が発生して一定の経験や専門知識も要求されるため、準備なく突然順番が回ってきた住民にとっては少し荷が重い役割となってしまうことです。

 

公平性という観点からは少し遠くなりますが、やはり経験や知識を持っていて関係各所との調整に長けたリーダーシップを発揮できる方が良い場合もあるでしょう。

マンション管理組合にも運営状況の「評価」があるって本当?

このように管理組合が行うマンションの管理・運営については多くの課題があり、その対応に関してはマンションにより「レベル」の違いがあります。自分たちで課題に向き合い解決していくことが基本ですが、それを客観的に「評価・検証」する仕組みを使い、住民全員で管理組合の「レベル」の現状を確認することも必要かも知れません。

 

一般社団法人マンション管理業協会では、昨年(2022年)より「マンション管理適正評価制度」をスタートさせ、管理組合運営の状態を6段階で評価し、インターネットを通じて情報を公開する活動を始めました。

一般社団法人マンション管理業協会AWEBサイトより引用

管理組合自らの責任(自己認証)で情報開示を行う制度なので、勝手に情報が公開されることはありません。しかし評価に関しては専門家による評価を受け客観的な指標に基づいて行いうので、自分の住むマンションの管理運営がどのレベルにあるのかを知るひとつの目安にはなると思います。

 

ご興味あるかたはコチラをご参照下さい

https://www.kanrikyo.or.jp/evaluation/

 

★★★もっと知りタイム★★★

ITを活用した管理組合の積極的な運営を

先述した評価制度の項目に「円滑な組合運営のための基本的事項」があります。
 
管理組合の事業計画や運営のためのルールづくりなどが評価のポイントとなるようですが、制度や規約だけ立派なものを作っても、実際に運営していくのは住民一人ひとりです。
 
管理組合の大きな役割として「住民の意思確認」がありますが、年代が上の方たちにもスマホが普及してITのリテラシーも上がってきた今、理事会と住民のコミュニケーションツールとしてITを活用する方法も良いのではないでしょうか?
 
たとえば「エントランスにAEDを置く提案」に対しての賛否など、LINEやメールを活用しスピーディーに意思確認をして、それをすぐに住民と共有してみる方法もあります。グーグル社が無料で提供している「GoogleForms」などは、アンケートを取り集計をする便利なツールです。また理事会を「zoom」などを利用したオンライン会議形式で「公開」し、若い方の関心を引くことも効果があるかも知れません。一度検討してみてはいかがでしょうか?
 
当面スマホやパソコンを使っていない高齢者の方たちへは、紙によるアンケートも併用しながら進めるべきですが、若い方を中心にスマホを使うことで、逆に管理組合への関心も高まりレスポンスもアップしていくと思われます。

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